優良企業の4つのタイプと投資して儲けるための9個の銘柄選択ポイント

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優良企業の4つのタイプ

どんな時代であっても投資家たちは優良企業を探しています。安定して株価が上昇するからです。どうせ買うならそんな優良企業の株を買いたいですよね?

一口に優良企業と言っても色んなタイプの優良企業があります。例えば日本電信電話(9432)は誰もが認める優良企業ですよね。マーベラス(7844)もROEが高い優良企業です。しかし、これらは全く種類が異なります。

優良企業のタイプは全部で4つあります。それぞれ詳しく見てみましょう。

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安全性の高い企業

安全性が高いとは、財務体質が良いということです。倒産のリスクがほとんど無く、言わば鉄壁の守りを持っている企業です。

こういった企業は不況の時代や先行き不透明間が強いときに威力を発揮します。ディフェンシブ株と言っても過言ではありません。

最強のディフェンシブ株は東日本旅客鉄道(9020)を始めとする鉄道会社です。

では財務体質が良いかどうかはどうやって判断すればいいのでしょうか?ポイントは流動比率自己資本比率です。

流動比率

流動比率とは企業の短期的な支払い能力を簡単に判断する指標です。これは次の式で求めます。

流動比率  = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100

簡単に言えば、支払いを収入でどれくらいカバーできているかを表しています。

個人レベルに例えるなら、次のクレジットカードの支払いを次の給料でどれくらいカバーできるか?という話です。もちろん余裕を持って支払いができるだけの給料がある方がいいですよね!

ということは流動比率も高ければ高いほど良いわけです。

で、どれくらいの基準を持っていればいいかと言うと、ボーダーは150%です。これぐらいないとまずお話になりません。そして理想は200%です。これだけあればまずこの種類での優良企業の第1条件はクリアです。

自己資本比率

自己資本比率とは総資産に占める自己資本の割合です。これは次の式で求めます。

自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資産 × 100

自己資本とは純資産であり、株主資本でもあります。自己資本比率が高いほど経営が安定しており、倒産しにくいです。逆に自己資本比率が低いと、経営が不安定でです。銀行が突然「金返せ」と言ってくるとてんやわんやです。

結婚相手は無借金か借金まみれかどっちがいいですか?って訊かれたらまず無借金の人を選びますよね!

ということは自己資本比率は高ければ高いほど良いかと言われると一概にそうとは言えません。なぜなら企業にとっての借金はお金を稼ぐ元手だからです。借金というレバレッジを利かせて上手にお金を稼ぐ会社は収益率が高いと言えますね。

要はバランスなのです。自己資本比率は高すぎるとたくさん利益を出せるか?ということになり、低すぎると経営は不安定なのではなか?となります。

なので、基準としては業種によりますが、ボーダーとして30%を意識しましょう。40%もあれば充分ですので、ここを程よく超えているようだと、この種類での優良企業の第2条件はクリアです。

効率性の高い企業

効率性が高いとは、資産効率が良いということです。

例えば、同じ規模の工場(資産)を持つ2つの企業があったとしましょう。どうせ同じような工場を持っているなら、より多く売上を出している企業の方が良いのは明らかですよね。

なぜ同じ資産を持っていても売上高が変わってくるのでしょうか?これは「営業力が強い」「生産効率が高い」「単価を高く設定できる」といった強みが考えられます。

資産効率の良い会社を見分けるポイントは総資産回転率固定資産回転率です。

総資産回転率

総資産回転率とは、企業の総資産額が1年に何回売上高という形で回転したのかを示す数値です。これは次の式で求めます。

総資産回転率 = 売上高 ÷ 総資産 × 100

総資産回転率が高ければ高いほど、資産が効率的に売上に結びついていると言えます。資産と言っても色々ありますが、売上高に直結するものと言えば商品です。これの回転率が高いとどんどん売上は上がっていきます。一方回転率が悪い、つまり商品がダブついて不良在庫と化している場合は全然売上は上がりません。資産はたくさん持っていればいいってもんじゃないんです。

そして総資産回転率の良し悪しは同じ数字でも業種によって全然違います。極端な例を言えば、食料品と不動産では回転率は全然違いますよね?食料品は毎日買ってもおかしくないですが、不動産は一生に1回かそこらです。

なので、総資産回転率は同業他社と比較して判断します。幸い四季報には【比較会社】の欄があるので、そこから同業他社の総資産回転率を調べてその業界の総資産回転率の相場を調べましょう。あとはそれより高いか低いかでその企業が優良企業かどうかが判断できます。

固定資産回転率

固定資産回転率とは、売上高が固定資産の何倍であるかを回転率で表したものです。これで企業の設備投資が妥当かどうかを判断することができます。これは次の式で求めます。

固定資産回転率 = 売上高 ÷ 固定資産 × 100

固定資産回転率が高ければ高いほど、設備投資が有効に働いていると言えます。固定資産とは、厳密には1年以上所有・使用する資産のことです。例えば工場や機械、倉庫やコンピュータ、そして「のれん」などが挙げられます。

種類だけ見ると多いので、貸借対照表を見て割合の大きい、すなわち回転率に大きな影響を与える固定資産を確認しておきましょう。

固定資産回転率も、総資産回転率と同様業種によってムラがあります。なので同業他社と比較して判断します。同業社の相場から見て高いか低いかを確認し、高ければ優良企業だと判断できます。

収益性の高い企業

収益性が高いとは、利益率が高いということです。

多くの株式投資家が探しているのがこの企業です。なぜなら、株価は一株益、つまり利益とPERで決まるからです。ということは収益性の高い企業は一株益が高く、株価も高くなりやすいですよね。

「利益は株主のもの」が原則なので、そりゃあ利益率の高い企業が人気ですよね。

収益性の高い企業を見分けるポイントは売上高総利益率総資産経常利益率、そして自己資本当期純利益率です。

売上高総利益率

売上高総利益率とは、売上高に占める粗利の割合です。粗利とは売上から原価を引いたものです。これは次の式で求めます。

売上高総利益率 = 売上総利益 ÷ 売上高 × 100

売上高総利益率は企業の競争力に直結します。もし販売している商品に独自の強みがなければ価格競争に巻き込まれるからです。そしてこの値には販管費などが載ってこないので、コストダウンでごまかすことができません。純粋に商品力勝負です。

また、これは競争力を表すので、やはり同業他社と比較して良し悪しを見分けるのが良いでしょう。ちなみに営業利益ベースで言えば、一般的に10%以上なら優良企業だと言われています。ここがこの種類の優良企業のグループに入れるかどうかの第一条件です。

そして注意すべきことはその持続性です。強い商品を販売しても1年で他社に真似されて価格競争に巻き込まれては利益率を維持することは難しいでしょう。過去5年、できれば10年の傾向を見て判断すべきです。

総資産経常利益率

総資産経常利益率とは、資産からどれだけ効率的に利益を生み出したかを表す指標です。ROA(Retrun On Asset)とも呼ばれています。これは次の式で求めます。

総資産経常利益率 = 経常利益 ÷ 総資産 × 100

ちなみに、四季報では経常利益にあたるところ当期純利益で計算しています。通常、経常利益と純利益の違いは税引き前か税引き後かでしかなく、法人税率もほとんど同じです。純利益は経常利益の60~70%程度に落ち着くことが多いです。

しかし、時々損失の繰越控除などによって純利益が異常になります。この年は修正一株益を計算し直す必要があるほど数字が狂うので投資判断を誤りかねません。EPSが本来の企業価値にそぐわないからです。EPS×PERが株価なので、ここを見誤ると……大変なことになりますよね。

話が少しそれましたが、一株益の異常に気付けるなら、ROAは経常利益でも純利益でも好きな方を使って計算していいよってことです。もちろん他社と比較する時は同じ計算式を使ってくださいね。

ROAも10%以上で優良企業の仲間入りです。

自己資本当期純利益率

自己資本当期純利益率とは、自己資本、つまり株式からどれだけ効率的に純利益を生み出したかを表す指標です。株からどれだけ利益が出たかを表しているので、投資家から見てとても重要な指標です。外国人投資家が重視する指標の1つです。ROE(Return On Equity)とも呼ばれています。これは次の式で求めます。

自己資本当期純利益率 = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

また、投資の世界では1株あたりという単位をよく使います。これに合わせてROEを表現するとこうなります。

ROE(自己資本当期純利益率)= EPS(1株あたり純利益)÷ BPS(1株あたり株主資本)× 100

当期純利益は未来の純資産です。そして純資産は株主の物です。ROEはその純資産が大きくなるスピードを表しています。

ということはですよ、株主の物である純資産がどれだけ早く大きくなるかはROEを見ればわかるということです。そしてROEが高くなればEPSも高くなりますから、それに相関して株価も高くなります。

まさに株価上昇の原動力がROEなのです。

とはいえ、相場では常に適正な株価がついているわけではないので、現実はそんな単純ではありません……

さて、そのROE。どれくらいあれば優良企業と呼べるのかというと、米国株だと15%以上、日本株だと10%以上が良いところです。

ここで気を付けて欲しいのが単年だけROEが高くても意味がないということです。ROEは自己資本に対して複利で影響を与えるので、毎年安定して高い水準を維持していないと意味がないのです。

中期で5年、長期で10年の過去のROEの推移を見てムラがないか確認してください。

成長性の高い企業

成長性が高いとは、前年比増加率が高いということです。何の前年比か、というのがポイントで、それは売上伸び率経常利益伸び率です。

ずーっと成長期の企業なんてまずないですから、スタートアップが軌道に乗り始めて市場拡大余地が小さくなり始めるまでの期間にいてる企業を狙うことになります。

売上高伸び率

売上高伸び率とは、その名の通り売上高が毎年どれくらいのペースでの伸びているかを表します。これは次の式で求めます。

売上高伸び率 = (当期売上高 - 前期売上高) ÷ 前期売上高 × 100

四季報を見ながら暗算する場合は

売上高伸び率 = 当期売上高 ÷ 前期売上高 × 100 - 100

で数字を丸めて(概数にして)やると簡単です。

これは10%以上あれば優良企業だと言えます。優良企業かどうかを暗算で判断するには、前期売上高の最上位桁の10分の1をその1つ下の桁に足してやれば、つまり前期売上高を1.1倍すれば簡単に判断できます。

経常利益伸び率

経常利益伸び率とは、その名の通り経常利益が毎年どれくらいのペースで伸びているかを表します。売上高伸び率の経常利益版ですね。これは次の式で求めます。

経常利益伸び率 = (当期経常利益 - 前期経常利益) ÷ 前期経常利益 × 100

これも四季報を見ながら暗算する場合は

経常利益伸び率 = 当期経常利益 ÷ 前期経常利益 × 100 - 100

で数字を丸めると簡単です。

こちらも売上高伸び率と同様、10%以上で優良企業です。売上高と経常利益の伸び率はほとんどそのまま比例するのでどちらかを満たせばもう一方も満たせますね。

また、売上高と経常利益を見るので合わせて売上高総利益率もチェックしておきましょう。

まとめ

優良企業と一口に言っても、大きく次の4つのタイプに分類できます。

  • 安全性の高い企業
  • 効率性の高い企業
  • 収益性の高い企業
  • 成長性の高い企業

限られた指標だけで企業を計り知るのではなく、いろんな「ものさし」を使って様々な面から企業を分析してみてください。

地合いや時代といった環境によって、どのタイプの優良企業の株価が上がりやすいかが変わってきます。不景気なら安全性の高い企業、好景気なら効率性の高い企業が良さそうですね。持続性があれば収益性の高い企業がどんな時代でも強そうです。短期間で爆発的な上昇が起こりやすいのが成長性の高い企業ですね。マザーズとかそんな銘柄ばっかりです、その分PERも高いですが。

などなど色々ありますが、そんな中で自分が利益を取りやすいタイプの企業を見つけて投資をすればより多くの利益を上げられるようになるでしょう。

ファイナンシャルアカデミー株式投資の学校

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